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カエデは初めての冒険にわくわくしてます。 とはいえ、主人公のために一刻も早く物語を見つけなければならないのですが…。 リグレはヴァイスの事を信頼してます。 ヴァイスもようやく信頼に向き合って応えるような性格になったようです。
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DC/W01-079 カード名:雪村 杏 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:2 コスト:1 トリガー:1 パワー:4000 ソウル:1 特徴:《魔法》? 【自】[①]このカードがアタックした時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、あなたは1枚引く。 【自】このカードがアタックした時、クライマックス置場に「もう、忘れない」があるなら、あなたは1枚引く。 【自】アンコール[手札のキャラを1枚控え室に置く](このカードが舞台から控え室に置かれた時、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードがいた枠にレストして置く) 自分の欲求に素直になる。それが一番よ レアリティ:R illust.みつまむ D.C. D.C.Ⅱ 収録 手札アンコールに2つのドロー能力と、非常に自己完結した能力を持つキャラ。 手札アンコールのコストを自分で引っ張ってこれるので、かなりしぶとく戦線を支えることができる。 1つ目の自動能力は任意だが、2つ目のCXシナジーの方は発動が強制なので注意が必要。 反面パワーは4000と非常に低く、0/1バニラにすら及ばない。 1/0能力持ちにすら余裕を持って負けるので、殴り合いで勝つのはまず不可能だろう。 更にはレベル2かつ前衛向けなので、相手のキャラクターが「このカードとバトルしているレベル2以上のキャラがリバースしたとき~」類の能力を持っている場合にはいい的にもなってしまう。 特に「ロボ美春」等のデッキトップ飛ばし能力を持った相手との相性は最悪であり、 それなりにパンプしない限り折角のアンコールが出来ないまま山札に送られてしまうので ノーコスト+圧縮の出来る「パジャマの茜」を入れておくと良いだろう。 また、フロントアタックを仕掛けていこうとなると、自ターンと相手ターンに1回ずつ、 1ターンで計2回のアンコールが必要になることが大半である。 その分のアンコールコストをこのカードで稼ぐには、1コストとCXシナジー両方のドローをしなくてはならない。 毎ターン指定CXを打つことはまず不可能なので、つまりはゆくゆくは維持できなくなってしまう。 また、もう一つの毎ターン使用出来るドロー能力はCXシナジーと違い1コストを消費するので、 このカードを維持している間はストックの溜まりが大幅に鈍ってしまう。 だがこのカードの真骨頂はストックや手札アドバンテージではなくデッキ圧縮である。 デッキが20枚以下の中にCX8枚という恐るべき状況を作り出し、その後1点もダメージを受けずに勝利する事もあり この特異なドロー能力と生存能力は上手く使うと鉄壁の壁となる。 D.C.ⅡP.C.にてついにアンコール潰しの「贅沢な悩み」、リトルバスターズ!エクスタシーで「壊れゆく心」が登場。 天敵とも思われるがYシャツの美夏を置き、「壊れゆく心」を逆に使用すれば相手がアンコール出来ず相打ちに持っていけるので中々強力。 【アンコールビート】?というデッキタイプのキーになり得るキャラのひとつ。 イラストもヴァイスのための書き下ろしで婿殿垂涎の代物。 ・対応クライマックス カード名 トリガー もう、忘れない(DC/W01-099) 本 もう、忘れない(DC/WE30-21) 1・門 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 Yシャツの美夏 1/1 3500/1/1 赤 ・関連ページ 「杏」?
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人は何かを破壊して生きている。 それは食物であり、大気であり、物体であり、命。 消費することで存在を維持し続ける不安定な生命。 だからこそ人は感謝する。 生かしてくれたことに。 だからこそ人は罪を感じる。 奪ってしまったことに。 だからこそ人は尊大になる。 己がより強大になったということに。 そして、人が如何に感謝しようとも、如何に悔やもうとも、如何に喜ぼうとも、命は日々奪われて、奪われた命は誰かの糧となる。 それが世界の定めたルールであり、決して変えることの出来ない運命。 そして、奪う命を選べないのもまた定めなのである。 ――破り捨てられた紙片より 【UnrimitedEndLine】 外伝 『Biscuit・Shooter/1』 その日、雨が降っていた 雨が降っていた。 ザーザーと雨音が鳴り響いていた。 濡れそぼる身体から体温が奪われていく。冷たく全身を濡らし、下着にまで染み込んだ雨水はどこまでも不快だった。 身体が震える。 歯がカチカチと鳴り響く。 しかし、それを俺は歯を噛み締めて、スコープを覗き込む視線がずれないように、震えが腕へと伝わらぬように意思で身体の動きを止める。 「相棒」 たった一言、言葉をかける。 「雨が酷い。水滴による魔力弾の干渉と気圧変化の誤差を修正しろ」 『――OK。Friend』 僅かな駆動音を上げて、銃身に備え付けられたデバイスコアが無数の文字を出力していく。 そんな光景を俺は無視する。 必要なのはスコープ内の光景であり、引き金を引く指だけ。 「っ」 スコープ内の視界に変化があった。 誰も居ない無人地帯であったはずの廃墟外。 そこへと足を踏み入れる複数の人影があった。人物達の中心に立つのは高級そうなスーツを着たトランクを持った人物であり、その周りにはセット状態にしたデバイスを持った人間たちが居た。 (情報通りか……) タレコミがあった違法魔導器の取引現場。 反管理局の大儀を掲げるテロリストの一派。 かなり重要な代物らしく幹部クラスも出てくるという情報は正しかったらしい…… (まあどうでもいいけどな) 唇を噛み締める。 ジワリと埃臭い雨の味がした。 何故か無性に煙草が吸いたくなった。たった数ヶ月前までは吸うことのなかった煙草が、ニコチンが欲しかった。 スコープの中では索敵魔法を使用する護衛らしき魔導師の姿。 しかし、無駄だ。 体温は雨の中で濡れて下がっているし、この廃棄都市の中には未だ把握し切れないほどの住民権を持たない浮浪者が居る。それらに一々対処していたら、住民全て殺さなくてはいけないだろう。 そうなれば判断する基準はデバイスの起動状態による魔力反応での索敵だけだが、デバイスと彼自身に対魔力の隠蔽シートを被せ、息を潜めた彼の存在は認識出来ない。 ここに潜んで半日近く。 ようやく巡ってきた機会にも、彼は震えることなく、ただ息を潜めて、揺らぐことの無いように 肘の骨で腕を固定し、引き金の指をかけていた。 (まだか、まだか) 考える。 考える。 待ち遠しく考えながら、意識を視界に向ける。 スコープの中の光景が少しずつ変わっていく。 幹部らしき人物が、傘を指す護衛の男に言葉を吐きかけながら、貧乏揺すりをしている。 タレコミにあった取引開始時間まであと3分。 どうやら予定時間まで待てないほど短気な性格らしい。しかも、極秘の取引のはずなのに、ここまで声が僅かに届くほどわめいている。 典型的な単細胞だ。 (利用出来る、な) 眼球を流れる雨を無視し、彼はそう考える。 冷徹な意識が首をもたげ、囁く。 残酷な復讐の意識が、甘美な誘惑が引き金の指に力を篭めさせる。 (待て) 引き絞りかけた指を押さえ込む。 息をゆっくりと吐いて、興奮を押さえ込む。 そして、湧き上がったのはより残酷な思考。 (ここで終わらせるつもりか、それじゃあ意味が無い) 残酷な狙撃手としての思考が、彼の頭の中で計算を繰り返す。 そうしているうちに時間が経過する。 無限にも近い、濡れているにも渇きを覚えるような時間の果てに、三分が経った。 (来た) 先に待っていたテロリストの一派。 それとは反対方角から同じような格好の幹部とデバイスを持った護衛が現われる。 その手に持っているのは同じトランク。 片方に入っているのは金であり、もう片方は魔導器。 これから彼らは交換する。 その瞬間を見極めろ。 ――1秒。 彼らがお互いの存在に気づく。 ――2秒。 互いのトランクを見て、頷きあう。 ――3秒。 言葉を交わし、ゆっくりと歩き出す。 ――4秒。 歩き出した前で互いのトランクを置いた。 ――5秒。 そして、足で蹴り飛ばし、滑るように届けられたトランクに幹部たちが手を伸ばしー― 「シュート」 引き金を引く。 ガチンと鳴らないはずの撃鉄音がしたような気がした。 『Snipe Shot』 高速、遠距離射撃のスナイプショットが真っ直ぐに――最初の幹部の足を打ち抜いた。 純粋魔力ではない、殺傷設定の狙撃。 圧縮し、硬質化した弾丸は綺麗に打ち抜いて、血をぶざまな悲鳴を撒き散らす。 ――吐き気がした。 「ひがぎゃぁあああ!!」 悲鳴を上げて、無様に転がる幹部。 続いて第二射。 慌てて駆け寄る護衛の一人を狙い、引き金を引いた。 ――胃液が込み上げる。 「がっ!!」 無防備な背中を打ち抜いた弾丸は、純粋魔力の非殺傷設定。命中箇所はリンカーコア付近。 しばらく魔法は使えず、悶絶することだろう。 ――混みあがる胃液を噛み締める。 「なんだ?!」 「狙撃?! くそ、貴様らが仕組んだんだな!!」 護衛が叫び、そして悶えていた幹部が悲鳴のように絶叫を上げた。 「こ、ころせぇえええ! 俺の足を、てめえらが全員ぶちころせ!!」 「――様を守れ!」 一方的な混乱に、こちらの狙撃箇所を攻撃するものと取引相手に攻勢を仕掛けるもの、そして状況が分からず防戦を初め、幾十もの防御フィールドを展開する護衛たち。 「……醜いな」 込み上げる胃液を軽く吐き捨てて、だらりと垂れた涎を雨で流れるままに彼は呟いた。 幸いにもBランクにも達していない魔導師しかいないらしく、こちらに飛んでくるのは大規模破壊魔法ではなく、単なる魔力弾の類。 周囲の壁は砕け、埃が舞い、雨と相まって泥のような瓦礫が飛んでくるが――直撃はしない。 「そろそろいいか」 懐に隠していた端末のスイッチを押す。 ブゥウウウンと聞こえないはずの幻聴が聞こえ、同時に雨粒が降り注ぐ空が僅かに歪んだ。 これで転移魔法を使用するための空間が安定される。 あとは―― 「最低でも、奴らをぶちのめしておくか」 瓦礫が飛んでくる。 破片が頭に当たり、背中に食い込み、僅かに痛みが発する。 もともとそんな魔力もなく、隠密のためにバリアジャケットを付けてない体は頑強なはずのコートでも防ぎきれずに、血が流れる。 しかし、関係ない。 ストームレイダーを握る手の震えを止めて、スコープを覗き見る。 銃眼の行く先は――幹部を防御魔法で守る護衛たちの中心点。 幾重にも重ねられたバリア系、フィールド系、シールド系の三重防護。AAAランクの砲撃魔法でも なければ貫けなさそうな強固な壁。 あれを軽々と貫けるのは、おそらく話に聞く管理局のエースぐらいのものだろう。 が。 「甘いんだよ」 精々B+のミッドチルダ式陸曹、ヴァイス・グランセニックには出来るのだ。 その障壁を突破――否、“粉砕”することが。 引き金を引き絞る。 埃まみれの雨水を啜りながら、ビクビクと痙攣する内臓器官の苦痛を噛み締めながら、ヴァイスは嗤う。 「ぶちぬけ」 『Variable Barret』 そして――彼は“四度引き金を引いた”。 ……煙草に火を付ける。 雨で冷え切った体に染み込むニコチンの味はイラつきを殺し、先端から立ち上る紫煙はどこか心を落ち着かせてくれた。 今、ヴァイスが居る場所は武装隊の面々がよく通うBARのテーブル席だった。 “無事”狙撃任務を終えて、彼は着替えだけ済ませてフラリと一人でやってきた。 いつも陽気に会話する同僚は今は居ない。 狙撃任務を終えたその日はどんな誘いも断って、一人で酒を飲み、煙草を嗜むことにしている。 「……っ」 煙草を吸う。 そして、煙を吐く。 黙々とモクモクと煙を立ちこませる行為は決して自分は昔は行うことはなかった。 たった数ヶ月前から彼は煙草を吸い、慣れもしない酒を飲むようになった。 健康を害すると分かっていて、狙撃手として決して煙草を吸うことなど許されないのに、彼はそれを吸う事がやめられなかった。 (俺は……何をしているんだろうな) このまま酒を飲み、煙草を吸い続ければいずれ自分自身がスナイパーとして使い物にならなくなることが 分かっている。 繊細な手つきが必須のスナイパーに、毛細血管を萎縮させ、指の動きを鈍らせる煙草は毒にしかならない。 それが分かっているのに、ヴァイスはやめられなかった。 元々煙草が好きでもなかった……いや、今でも美味いとは感じてない煙草を。 (そういえばなんで俺は煙草を呑まなかったんだったか?) カランとグラスの中の酒を動かして、音を立てながらヴァイスは考える。 (そうだ……“アイツ”が煙草の煙がまったくダメで――) ――思い出すのは動かない“友”の体。 ――自らの手で抉り取った肉親の未来。 「っ!」 連想した瞬間、内臓が悲鳴を上げた。 ドクンと心臓が針で突き刺さったように痛みを発した。 手に持っていたグラスを落として、含んでいた酒を吐き戻す。 「ぶ、がふ!」 内臓ごと吐き戻しそうな感覚。 込み上げる苦痛と酒の混ざった胃液が、口を押さえた手からこぼれそうになる。 痛みが止まらない。 吐き気がおさまらない。 「お客さん?! 大丈夫ですか?」 「あ、あぁ」 バタバタとバーテンダーがタオルとバケツを持って、吐き戻したヴァイスの胃液を拭いていく。 申し訳なくなって、ヴァイスもまた治まりつつある胸を押さえながら、バーテンダーからタオルを借りて、自分の吐瀉物の後始末をした。 「大丈夫ですか、お客さん? 飲みすぎたのなら、タクシーを呼びますが」 「いや、悪い……すまないけど、水をくれるか」 「あ、はい」 綺麗にテーブルを拭き終えて、バーテンダーが戻っていく。 そして、ヴァイスが周りを見渡すと、当たり前だが元々少なかった客がさらにいなくなっていた。 間違いなくヴァイスが見せた醜態のせいだろう。 (迷惑をかけちまったな) 水を貰ったら迷惑料も込みで、金を置いてさっさと出よう。 そう考えて懐の財布から、紙幣を数枚抜き出そうとして。 「すまんが、ここに座ってもいいかね?」 「あ、そこは――」 さっき俺が吐いたからやめたほうが。 そう言おうとして、顔を上げたヴァイスの表情が止まった。 そこに見える人物に驚愕して。 「レジアスの……旦那?」 「久しいな、ヴァイス・グランセニック」 目深にかぶっていた帽子を外し、そう告げる彫りの深い初老の男。 それは居たのは自らの上司。 首都航空隊の責任者であり、最高責任者でもあるレジアス・ゲイズだった。 ヴァイスの横の席に座り、レジアスはバーテンダーに水割りを頼むと、静かに口を開いた。 「久しいな、ティーダの葬式以来か……」 「ええ」 最初に告げられたのは半年前に失った友の名前。 違法魔導師の追撃中に、命を落とした戦友の名前。 そして、思い出すのは“たった一人でおもちゃの拳銃を持った残された少女”のこと。 「ティーダは優秀な局員だった……何故奴が死ななければいけなかったのだろうな」 「……俺のバックアップが足りなかっただけですよ」 違法魔導師との戦い。 飛行魔法を駆使する空戦魔導師に対抗できるのはあの時ティーダだけだった。 そして、それを援護出来たのは唯一空戦魔導師でも狙撃可能なヴァイスだけだった。 もっと、もっと自分が上手くやれれば、アイツは死ななかったのではないのかと夢に見る。 たった一人の妹を置いて、逝く必要はなかったのでないのかと叫びたくなる。 「……そういうな、実質的な責任はワシと足りない地上本部の戦力にある。お前は十二分に優秀だ」 「大将を責める気にはなれません」 新入隊員の頃から、レジアスには世話になっている。 二年前に戦死を遂げたストライカーであるゼストと同様に、地上本部に勤める局員にとっては頼れる対象だった。 彼がどれほど現場の人間を大切にしているのか誰もが知っている。 そして、それでも酷使しなければならない現状に嘆いていることも知っている。 陸にとって、ただ一人腐っていない責任者として、レジアスは信頼されていた そして、ヴァイスはたった一人の局員の死にも嘆くほど熱い男なのだと知っている。 ティーダの葬式にひっそりといたたまれない気持ちで花を添えたヴァイスは、現場に居もしなかった局員の一人がティーダの死を侮辱した発言に、殴りかかろうとした。 けれど、それを止めたのはレジアスだった。 「幼い子供の前で、信じられるべき管理局員がこれ以上醜態を晒すな」 そう告げて、侮辱した局員にレジアスは一言二言耳打ちして、その顔を真っ青に変えさせた。 風の噂で、そいつは数日後に左遷させられたらしい。 そのことを、ヴァイスは一度首になる覚悟でレジアスに訊ねた。 「何故、アイツを飛ばしたんですか?」 「殴っても晴れるのはお前の気持ちだけだ。そいつが気持ちを改めることなどない。いずれ同じことを繰り返し、死者を侮辱するだろう。そんな人間に平和を守れない」 そう告げて、レジアスは言葉を切った。 それからヴァイスは責任と現場での過程だけではない結果を考えるようになったのだ。 単なる部品ではなく、何かに役に立てられる人間であろうと。 「ヴァイス。お前は自分を責めているか?」 「え?」 「ティーダを失い、自分の妹の目まで奪った自分に憎しみを感じているか?」 「それ……は、当たり前じゃないっスか……」 レジアスの言葉に、手の震えが止まらない。 治まりかけた胸の痛みと吐き気が込み上げてくる。 「わしもそうだ」 「え?」 「ゼストが死んだのは……わしの所為なのだからな」 「どういう……意味なんすか?」 ゼストが死んだ。 それは確か違法研究をしている犯罪者との交戦で死亡したと聞いている。 「奴が死ぬ任務を止められなかったのはワシなのだ。だからこそ、その死の責任はワシにある。お前と同じく友を死なせた男だ……」 「違う!」 ダンとテーブルを叩く。 ヴァイスは握り締められた手にも気づかず、叫んだ。 「俺は大将と同じなんかじゃない! もっと、もっと、駄目な奴で……俺は……」 どう告げればいいのか分からなかった。 込み上げる吐き気もかみ殺して、ヴァイスはどう告げらればいいのか分からなかった。 そして。 「ヴァイス。お前は……優秀、いや必要な人材だ。局員としても、人間としても。海のトップエースと比べても問題ない優秀なエースだ」 「お、俺は……俺は高々B+の陸戦魔道師で……」 「隠すな。ワシは“お前の技”を知っている」 「っ?!」 技と言った。 それは単なるストームライダーによる精密狙撃のことを指しているのではないことが分かった。 ヴァイスが隠している“切り札”。 魔法だけではない、言うなれば『技巧』のことだと理解する。 「魔導師としての才能が、選ばれた天才だけが世界を、平和を守るのでは駄目なのだ。努力するものが、意思を持つ者が、守れる世界ではなければいけないのだ」 「意思を持つ者……?」 「そうだ。志を持つ者ならば守れる――“百年の平和”を築き上げなければならない」 カランと水割りを飲み干し、レジアスが席を立った。 「お前が繰り返される悲劇をティーダと妹の悲劇を繰り返したくなければ、ここに連絡するがいい」 そう告げて、レジアスが差し出したのは一枚のメモ用紙。 一つの電話番号と【Biscuit・Shooter】とサインされた文面。 「ビスケット……シューター……?」 「お前の“技術”を名づけた者の言葉だ。連絡する際には、そう名乗れ」 そう告げて、レジアスはバーの出口へと歩き出す。 「レジアスの大将!」 「なんだ?」 「あなたは一体……なにを、そしてなんで俺なんかに声をかけたんですか?」 それだけが疑問だった。 どうしょうもない、ロクデナシの局員に、声をかけてくる理由が。 誘ってくる理由が、あんな小細工しか使えない非力な自分が選ばれる理由が分からなかった。 「さてな」 遠くを見つめ、レジアスが呟いた。 「お前は……痛みを知っている人間だったからかもしれん」 「いたみ?」 「失ったものに嘆くことが出来るのは優しい人間だ。そして、現実を知りながらも戦えるものは誇り高き意思を決して失わぬ」 そう告げて、レジアスはバーの扉を開けた。 「強制はせん。ただ選択しろ。自分の願いを……」 レジアスが立ち去ったバー。 言葉もなく、ただ立ち尽くすヴァイスはメモ用紙を握り締めながら呟いた。 「俺は……俺はどうすればいい?」 涙が溢れていた。 吐き気もあった。 けれども、心が燃えていた。 痛みに引き攣る心が熱を上げていた。 そして、彼は選択する。 己が望む未来のために。 ――全てを”ビスケットのように打ち砕く射撃手”として。 それは現在より六年も昔の話である。 目次へ 次へ
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使用システム 異界戦記カオスフレアSC 参加メンバー 那由他(お嬢様系少女ヴァイスフレア) 御盾 鳴霞(御盾博士のマッドサイエンティスト孫娘) 如月(轟沈した艦むすバルカリス) ズー・ウィル(三千世界の正義の化身) 【セッショントレーラー】 三千世界を支配すべく活動する謎めいた秘密結社、ヴァイスフレア団。 その首領、ヴァイスフレアの秘密が明かされる時が来た。 そう、キミだ。キミこそ、悠久の輪廻の中で眠り続けた世界の覇者、 ヴァイスフレアその人なのだ。 三千世界は、今からキミを中心にして動き出す。もう止まる事はない。 異界戦記カオスフレアSC『復活のヴァイスフレア』 全ては我らがヴァイスフレアの為に 【ハンドアウト】 ――――――――――――――――――――――――――――― PC① 那由他 シナリオパス:ロランへの信頼 キミは美酒町に暮らす平凡な小学生だ。 だが、ある日、キミの元を訪れた謎の少年・ロランは、 キミを三千世界の王、ヴァイスフレアと呼び、 自らを盾にして謎の襲撃者からキミを護ってくれた。 それがキミの日常の全てを一変させる戦いの始まりだった。 ――――――――――――――――――――――――――――― PC② 御盾 鳴霞 シナリオパス:仁科誠への友情 キミが学級警備隊の仁科誠と友人で共に侵略者達と戦っている ダスクフレアの襲来を予知した仁科と現場に向かうが、 仁科は水晶に閉じ込められ、少女はその場を去っていく。 キミはその顔に見覚えがあった。近所に住んでいる那由他だ。 ――――――――――――――――――――――――――――― PC③ 如月 シナリオパス:那由他への疑念 キミは現世と冥府にかかる河の渡し守だ。 だが、その冥府の河に巨大な黒い穴が現れ、死者の魂を飲み込み始めた。 原因を探るキミの前に現れたのは漆黒のプロミネンスを放つ少女。 キミは通り抜けた穴の先で少女と同じ顔の人物と遭遇する。 ――――――――――――――――――――――――――――― PC④ ズー・ウィル シナリオパス:ジル・ド・レエからの強敵 キミはVF団のジル・ド・レエと幾度も戦った宿敵同士だ。 キミはバベルストーンを入手した彼を追ってパンデモニウムまで来たが、 そこで深手を負いながら黄泉還りに追い詰められる彼を目撃する。 彼の話によると、それをしたのはヴァイスフレアであり、 しかもダスクフレアと化していたと言う。これは由々しき事態だ。 ――――――――――――――――――――――――――――― ログファイル HTMLログ版
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◆j893VYBPfU 【執筆SS一覧】 045 言えぬ事、言いたい事 日中 アティ、カーチス、漆黒の騎士 049 手負いの獣 午後 ヴァイス 050 誰がための戦い 夕方 アティ、ヴァイス、漆黒の騎士、ハーディン 053 鴉の宿業 日中 アイク、ネサラ 061 拳で語る 夕方 ウィーグラフ、中ボス 069 無様な剣芸 日中 カチュア、デニム、ナバール 075 Silent Survivor 夕方 ガフガリオン 077 Limitation 夕方 マグナ、タルタロス、ラハール、ラムザ 083 Black Wings 夕方 ネサラ 085 翻弄の道 夕方 アイク 087 屍術師の試み 夜 ソノラ、二バス 088 愛にすべてを 夜 アルマ、ヴォルマルフ、レイム・メルギトス Trisection 夜 ヴォルマルフ、レイム・メルギトス 092 力在る者すべて(前編) 夜 漆黒の騎士・ハーディン 力在る者すべて(後編) 夜 漆黒の騎士・ハーディン 夕日の下の苦悩 夕方 ネスティ 095 セキガンのアクマ 夜 アグリアス、タルタロス、フロン 096 臨時放送・裏Ⅱ 夜 レイム・メルギトス、ビーニャ、キュラー、ガレアノ 097 そして輝きは続く 夜 パッフェル 098 ハイ・プレッシャー 夜 レンツェンハイマー、チキ、ヴァイス 099 Agitation 朝 ヴォルマルフ、タルタロス 100 臨時放送 夜 キュラー 104 焦燥 夜 ホームズ、マグナ 105 アルガスとの再会 夜 アルガス、サナキ、ラハール、ラムザ Insincerity 夜 アルガス、サナキ 106 想いこらえて(前編) 夜 エトナ、中ボス、漆黒の騎士 想いこらえて(後編) 夜 ガフガリオン、レシィ、ウィーグラフ、中ボス 107 悪の軍団 夜 デニム、パッフェル 選ばれし者達 夜 デニム、ヴォルマルフ Espionage 夜 デニム、パッフェル 112 きみとふたりで 夜 ニバス、ソノラ、ムスタディオ 113 FullMetalDemon 夜 漆黒の騎士、エトナ Giant Killing 夜 漆黒の騎士、エトナ Knight of the living dead 夜 漆黒の騎士、エトナ、レシィ、ガフガリオン 114 長い間さまよって 夜 カーチス 116 瞳に秘めた憂鬱 夜 アティ、ネスティ 118 Bloody Excrement 夜 漆黒の騎士、エトナ、レシィ、ガフガリオン Catastrophe 夜 漆黒の騎士、エトナ、レシィ、ガフガリオン 122 擦れる羽根 深夜 パッフェル、ネサラ 123 Footsteps From Darkness 深夜 タルタロス、ヴァイス 124 Harvest Dance 未明 アルマ 125 Box of Sentiment 夜中 カーチス、中ボス、ウィーグラフ 127 騎士の誕生 夜中 アルガス、サナキ 130 Desperado 未明 アルガス、サナキ、ホームズ、カトリ、ヴァイス 131 Unavoidable Battle 夜中 ゴードン、ミカヤ、アイク 132 闇に潜み見つめるモノ 夜中 アティ、ネスティ 133 行く手を阻むもの 黎明 タルタロス、ネサラ、パッフェル、マグナ 【キャラクター登場率】 35/51(参加者),5/9(主催側) サモンナイト2 4/6 ネスティ、パッフェル、マグナ、レシィ サモンナイト3 2/6 アティ、ソノラ タクティクスオウガ 5/7 ヴァイス、カチュア、タルタロス、デニム、ニバス ティアリングサーガ 3/7 ホームズ、カトリ、レンツェンハイマー ファイアーエムブレム紋章の謎 3/6 チキ、ナバール、ハーディン ファイアーエムブレム暁の女神 5/6 アイク、サナキ、漆黒の騎士、ネサラ、ミカヤ ファイナルファンタジータクティクス 7/7 アグリアス、アルガス、アルマ、ウィーグラフ、ガフガリオン、ムスタディオ、ラムザ 魔界戦記ディスガイア 6/6 カーチス、中ボス、フロン、ラハール、エトナ、ゴードン 主催側 5/9 ヴォルマルフ、レイム・メルギトス、ビーニャ、キュラー、ガレアノ 【キャラクター登場回数】(主催側含む) 6回 1人 漆黒の騎士 5回 1人 タルタロス 4回 9人 アルガス、アティ、ウィーグラフ、ヴァイス、ガフガリオン、サナキ、中ボス、ネサラ、パッフェル 3回 7人 アイク、ヴォルマルフ、エトナ、カーチス、ネスティ、マグナ、レシィ、 2回 10人 アルマ、キュラー、ソノラ、デニム、ニバス、ハーディン、ホームズ、ラハール、ラムザ、レイム・メルギトス 1回 12人 アグリアス、カチュア、カトリ、ガレアノ、ゴードン、チキ、ナバール、ビーニャ、フロン、ミカヤ、ムスタディオ、レンツェンハイマー 【キャラクター殺害数】 6人 名前 コメント
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僕の旅は、僕に何をくれたんだろう。 二人の親友は、勿論のこと。僕は強くなれたと思うかい? 国を治めるだけの力は、あると思うかい? 第一章 始まりに戻すための鏡 ミルディアン王国。気高い騎士道を持ち、腕の立つ剣士たちの多くがこの王国出身であるという、剣士の国。それゆえに国王は相当な腕をもつことが要求され、厳しい試練を乗り越える必要がある。その試練の一環として、元第二王子レオナルドは世界をめぐる旅に出たのは、もう2年も前のことである。自らの兄、闇の魔導師、氷の魔導師との決着、そしてサガルマータの制覇を終焉に彼は即位した。今は王子ではなく、王として国に君臨している。 それからというもの、平穏な、退屈な日々を過ごしていたレオナルドだが、ある日のこと、旧友からの届け物を受け取ったのを契機にまた戦乱へと巻き込まれるのであった。 「国王、魔導師イシュナードが国王に申し上げることがあると…」 「そうですか。こちらに…」 「失礼します。」 魔術師イシュナード。強力な炎の魔導師であった彼はその腕を買われ、宮廷魔導師として城に仕えるようになった。その働きは高く、それでも慎み深く振る舞い、平和を愛する静かなその性格はレオナルドも深く信頼している。 「国王様。ヴァイス様より、この包みが…」 「ヴァイスから?相変わらずいきなりだね…。なんだろう?僕の誕生日でもないし、国に特別なことがあるわけでもないし…。手紙も無かったんですか?」 「はい…」 「そう…ですか。わかりました。後から、開けてみましょう。」 イシュナードは法衣を翻し、一礼をしてその場を去った。王の間に静寂が訪れる。 机の上へ少し疲れた瞳を向けると、開いたままの本のページが風に吹かれてめくられていた。肩を落としつつ椅子へ腰掛けようと足を踏み出した時、カラスが一羽ギャア、と鳴いた。大きな音にビクっと肩を震わせマントを翻すと瞳が赤く光るカラスが、片言の言葉を切れ切れに伝えた。 「れ、れお、ん。れお、ん。いやな、いやなよかん、が、する、ぜ!ばかな、ことは、れお、ん!やめたほう、が!が!みの、ためさ!すっとぼけた、すっとぼけた!すっとぼ、けた!おま、え!は、どう、せひ、ひひひ!ひっかかるだろ、だろうから!お、れさまがすっと、んでって、やるるるる、ぜ!」 「…何を言っているのか聞きづらいけれど、侮辱の言葉が一杯入っているねえ…すっとぼけただけなんで3回も言うんだろ…。これは、絶対ヴァイスだね。でも、一体…嫌な予感って…?あ、もしかしてこの届け物は、ヴァイスが僕に助けを…?」 レオナルドは包みへ目をやった。あまり大きくは無い包みだ。重さもあまりない。魔術に関する知識などほとんどないレオナルドにはこれがいったいなんなのかは全く見当も付かないが、賢いヴァイスのことだ。レオナルドにとって有用なものにちがいない。 そう考えて、レオナルドは包みを破る。姿を現したのは水晶の鏡だった。青白い光を放つ水晶に鏡が埋め込まれ、光が乱反射していた。一瞬その光景に目を奪われたが、改めてレオナルドは首をかしげた。これが一体、何の役にたつというのだろう? ドアをノックする音が聞こえる。入るように指示をすると、現れたのはイシュナードだった。 「レオナルド王―…それは、ヴァイス様からの…」 「そうです。イシュナード、この鏡がなんなのか、どんな力をもっているのかわかりいませんか?さっき、ヴァイスから伝言があって、僕になにか嫌なことがあるんじゃないかって…。きっと彼のことだから、それに立ち向かうのにきっと役に立つものをくれたんじゃないかと思ってね。」 「私が見ましたところ…、日にかざして力が発揮されるものかと。ただ、効力はわかりません…。」 「日に?そうか、それがわかっただけでもありがたいよ。」 「もったいなきお言葉。」 「じゃあ、僕は試してみるよ。」 レオナルドは、テラスに出て、空に輝く陽に向かって鏡をかざした。 上空の蒼へ白い光が飛び立つ。その光が収束し、そして破裂する。その光がミルディアン城へ雨のように降り注ぎ、レオナルドにむかってくる。 時を同じくして、湖の上に佇んでいたヴァイスは目を開いた。紅の瞳がギラギラと光っている。これは、彼が魔術の類を使う時に見せる姿だが、すぐに光は消えた。ため息をつき、そして、そのまま湖の上を走り出す。水面付近で雫が散るが、波紋が浮かぶだけで水は大きな音を立てなかった。 「…クソッ!今からでも間に合うか?レオンのそばにはイシュナードのヤツが…ああもう!」 空間がねじれて、金髪の子供が現れる―ベルセルクだ。 「ヴァイス様!まずいです!アレですけど…ヴァイス様からのものと勘違いされているみたいです!」 「いや、そう仕組んでるんだろ。ここからミルディアンまで、かっとばしてもざっと8日か…ダメだな、間に合う気がしない…」 「砕くことは?」 「ダメだ。下手をすると―いや、ごちゃごちゃしゃべる暇はない!ベルク!全速力でいく。封印をとけ!」 こくりとうなずいたベルセルクの姿が徐々に変わっていく。 すっかり青年の姿になったベルセルクはヴァイスを肩に担ぎ上げ、今までとは比べ物にならない速さで空間を駆け出したのだった。
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○名前:シュシュ=フジバヤシ(藤林 珠々) ○出典:『ヴァイス・ヴァルキュリア』 ○年齢:13歳 ○身長:149cm 3サイズ:73(B)/53/74 ○外見: 薄い色合いの金髪とアイスブルーの瞳を持ったハーフの女の子。 同年代と比較すると若干小柄な体格である。 服装はメイド服にとんがり帽子を被った魔法少女。 ○設定: 【本編】 テロ組織「ノイエス」が作り出した生まれながらのヴァイス能力者。 ゲートの守備部隊に配属される予定だったが、軍上層部の意向で極東方面軍第404部隊へ異動を命じられる。 婚約者でもある兄様――早坂中尉率いる特戦支援小隊に守られながらノワールとの戦いに身を投じている。 【フィルミーユの岬】 ゲートによる移動中に霧の世界に迷い込む。 兄様が迎えに来てくれると信じているので異世界に飛ばされたことをあまり不安には思っていない。 【戦闘方法】 ヴァイス能力で呼び出した魔導書に書かれた氷の魔法を駆使して戦う。 ジェネレーターからのエネルギーがないため白乙女世界とは違い、戦略級魔法は唱えられない。 正式な戦闘訓練などは受けておらず、身体能力も年齢相当のため近接戦闘などは非常に苦手である。 【スキルなど】 氷の妖精 氷魔法を扱うヴァイス能力。エターナルでフォースなブリザードはレベル不足で使えない。 無表情 感情を表に出すのが苦手。親しい人達はちょっとした仕草から感情が読めるらしい。 メイド 家事全般が得意。どじっ娘メイドではない。 【仮想能力】 STR:1 DEX:3 VIT:1 INT:6 MND:6 AGI:2 LUC:4 【性経験】 大好きな兄様に喜んでもらおうとえっちなことを勉強しては兄様の布団にもぐりこんでいる。 本番行為はもう少し大人になるまでと兄様が我慢しているため、まだ未体験の処女。
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○名前:海乃・螢(うみの・ほたる) ○出典:『ヴァイス・ヴァルキュリア』 ○年齢:17歳 ○身長:155cm 3サイズ:81/55/82 ○外見:肩に掛かる程度の黒髪。垂れ目。体つきは華奢。頭のアンテナがチャームポイント。 ○設定: 【本編】 人類軍極東軍第404隊所属のヴァイス能力者。 能力者ではあるが、その能力は非常に微弱。 反面、日常生活においては高い家事スキルを活かした隊内の癒し枠として立場を確保した。 ヴァイス能力は、周囲の空気を圧縮硬化し各種弾丸を生成する 『徹甲撃拳・改(アーマーピアッシング・オルタナティブ)/改二(エクストラ)』。 数多くの戦いを潜り抜けた英雄の一人となるも、その力を殆ど失い軍を退役。 市井に戻り、教育者としての道を歩み出すが…… 【フィルミーユの岬】 気がついたらその場にいた、という少女。 本人の記憶では戦争を終え軍を退役した段階の筈だが、何故か軍服を着て能力も保持していた様だ。 様々な謎に翻弄されつつ、自分にできる事をと必死に戦っている。冒険者達のおさんどん担当。 【戦闘方法】 主に銃火器を使用。 と言うかそれしか使えない。 霧に導かれた当初は所持していた拳銃を使用していたが、自身の能力で生み出した弾丸に耐え切れず破損・放棄している。 その後、新世界の神こと吹雪瑠雪謹製の銃火器という名の超兵器(外見は拳銃(オートマグ)及び自動小銃(ウージー))を装備している。 所謂、『本人の戦闘能力は低いが武器によって超ブーストが掛かる』タイプ。 また、『幸運の星』と呼ばれる謎のオーパーツを所持しているとか何とか。 【スキルなど】 『ヴァイス能力者』 人類がノワールに対抗する為に生み出した存在。 螢は能力者としては非常に弱い存在だが、ヴァルキュリアとして覚醒した事で一般ヴァイス程度に戦える様になっている。 『徹甲撃拳・改 / 改二《アーマーピアッシング・オルタナティブ / エクストラ》』 掌で周辺の空気を圧縮硬化、ヴァイスエネルギーを流し込むことで銃に使用する弾丸を生成する能力。 『徹甲弾』『散弾』『榴弾』『誘導弾』『熱線砲弾』及び、それらの特徴を重ね合わせた『複合砲弾』の生成が可能。 本来は能力用に調整された大型銃が必要だが、霧の影響か特殊な調整の施されていない銃でも使用可能となっている。 『日常回帰』 戦いの日々の中でも日常を忘れないことで精神の平穏を保つ能力。 ノワールの汚染に対する高い抵抗力を持つことを示す。 『応急処置』 霧に紛れ込んだ際に所持していたメディカルキットによる応急処置。 専門的な知識は深くないが、冒険者の中にあっては貴重な技能である。 『家事全般』 炊事洗濯等、日常の家事に関する技能を持つ。 専門のメイド等程では無いが、一般人として考えれば十二分に評価されるレベル。 料理上手。 『幸運の星』 戦いの中、正体不明な少女から託された不思議な石。気がついたら常に自身の側にある。 『それをすてるなんてとんでもない!』 『致命的な失敗を回避する』、『豊胸の加護を得る』、『謎の邪神に愛される』等、その効力の真偽は定かではない。 【仮想能力】(括弧内はヴァイス能力による補正) STR:1(2) DEX:4(8) VIT:2(4) INT:3(6) MND:1(2) AGI:2(4) LUC:5(10)+α ○性経験:無し(一人であれこれは経験がある模様) ※なお変に手を出そうとすると不思議な力で死ぬことになる…(グンmもとい、邪神に愛された撒き餌並感)
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◆LKgHrWJock 【執筆SS一覧】 102 未来の記憶(前編) 夜 チキ、レンツェンハイマー、ヴァイス 未来の記憶(後編) 夜 チキ、レンツェンハイマー、ヴァイス 103 魔竜伝説 夜 チキ、レンツェンハイマー 108 虚ろな器 夜 カチュア 109 残照 夜 ハミルトン、カトリ、ルヴァイド 110 REDRUM 夜 アティ、ネスティ 111 再会、そして… 夜中 カトリ、ハミルトン、ホームズ、マグナ、ルヴァイド 夜に彷徨う 夜中 カトリ、ホームズ、マグナ 神なき世界 夜中 カトリ、ホームズ、ハミルトン sister(前編) 夜中 アルマ、カトリ sister(後編) 夜中 アルマ、カトリ、タルタロス、ルヴァイド 117 killing me softly with her love 夜 アズリア、イスラ、ディリータ 120 奴隷剣士の反乱(前編) 夜中 オグマ、イスラ、アズリア、ネサラ、アルマ 奴隷剣士の反乱(後編) 夜中 オグマ、イスラ、アズリア、ネサラ 【キャラクター登場率】 17/51(参加者),1/9(主催側) サモンナイト2 3/6 ネスティ、マグナ、ルヴァイド サモンナイト3 3/6 アティ、アズリア、イスラ タクティクスオウガ 4/7 ヴァイス、カチュア、タルタロス、ハミルトン ティアリングサーガ 3/7 カトリ、ホームズ、レンツェンハイマー ファイアーエムブレム紋章の謎 2/6 オグマ、チキ ファイアーエムブレム暁の女神 1/6 ネサラ ファイナルファンタジータクティクス 1/7 アルマ 主催側 1/9 ディリータ 【キャラクター登場回数】(主催側含む) 2回 8人 アズリア、アルマ、イスラ、カトリ、チキ、ハミルトン、ルヴァイド、レンツェンハイマー 1回 10人 アティ、ヴァイス、オグマ、カチュア、タルタロス、ディリータ、ネサラ、ネスティ、ホームズ、マグナ 【キャラクター殺害数】 1人 名前 コメント
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~レムリア大陸・トレーラー周辺~ 炎の中から現れた駆動鎧。背中には羽のようなパーツがついており、機械的なアングルフの姿とは異なり全身的に丸みを帯びた有機的なデザインへと変貌している。 アルバド「……」 頭部内のモニターを確認するアルバド。 アルバド「操作系統はそのまま。武装が大きく変わっているようだな」 モニター内に映し出される武装はアングルフのものとは大きくかわっていた。各武装にはそれぞれその用途と名前まで記されている。これもAISの仕業なのだろうか。 アルバド「これがAISの力なのか」 ガドゥ『AISがあなたに感応し、今までの戦闘データをもとにアングルフに搭載された未元獣とレーヴェンズの細胞を変化させこの姿になったと思われます』 未元獣とレーヴェンズの細胞による自己修復機能を変異させ、姿を変えたということらしい。 アルバド「機械が人の心を読んだだと…」 にわかには信じがたい事態だ。人工知能といえどここまでの力を発揮するとは… アルバド「原因はどうでもいい。奴らを始末さえできればな」 アングルフのモニターが3人の人物を捕らえる。 アルバド「今回ばかりはお前に感謝するAIS。テロリストをせん滅する!」 シュウ、レイジ、ヴァイスに向かって突進するアルバド。 レイジ「あれはアルバドなのか?あの駆動鎧が変化というのか?」 突然の事態に驚くレイジ。 シュウ「他に駆動鎧はいませんでした。そう考えるのが妥当でしょう(まさか私の黒球でも倒せないとは…少々驚きましたね)」 ヴァイス「進化する駆動鎧なんて…そんなのあり!?」 シュウ「考えても仕方ありません。今はあれを倒すほかありませんよ」 ヴァイス「そうよね。『シュルゲン・イェーガー』!」 ヴァイスの手に長銃が出現する。 ヴァイス「これで!」 バン! 長銃から放たれる銃弾。それはアングルフに向かって真っすぐに放たれる。 バゴン! アングルフへと命中する銃弾。だがアングルフはそれをものともせず3人へと突進してくる。 ヴァイス「効いてない!?」 ビキビキビキ! アングルフの装甲が銃弾を受けた直後に修復していく。 シュウ「修復の速度も先ほどより上がっているようですね」 ドゴォン!! 3人へと突撃するアングルフ。その衝撃で地面は砕け、あたりに土塊が宙を舞う。 レイジ「ちっ!」 3人はその突撃をすんでのところで躱す。 ブゥン! 怪しく光るアングルフのセンサー。それはレイジを捕らえている。 アルバド「くらえ!」 右手を突き出すアルバド。 ガキン!ガキン! アングルフの右腕が変形していく、それは巨大な銃へと姿を変える。 アルバド「UW(アトモス・ウェポン)!!」 ギュィィン!! 銃の銃口へとエネルギーがたまっていく。 バシュゥゥン!! レイジに向かって放たれるエネルギーの塊。 レイジ「狼の眼(ウォルフス・アーケ)!」 レイジはその目でアルバドの動きを正確にとらえる。『狼の眼』は全ての動きをスローモーションのように見ることができる能力だ。それによりエネルギーの塊を避けるレイジ。 レイジ「ん?」 アルバドの姿を捕らえるレイジ。アングルフが何か力をためているような格好をしている。 レイジ「何をする気だ…」 アングルフの背部の羽のような装備の部分からブースタ―の炎が点火している。 グググ!! レイジ「まさか!」 アルバド「レイジ。お前の『狼の眼』は強力な能力だ。だがそれにも弱点はある!」 バシュン! 羽部分のブースターが勢いよく点火する。 シュン!シュン! レイジをかく乱するように高速で移動するアルバド。 レイジ「くっ…」 アルバド「どんなに動きを眼で追えても、体が反応しなければついてこれまい!」 ヴァイス「レイジ!」 シュルゲン・イェーガーを構えるヴァイス。 アルバド「ウイングカッター」 ガキン! アングルフの背中の羽部分が外れる。それはブーメランのようにヴァイスへと飛んでいく。 ガキン! ヴァイス「きゃぁ!」 シュルゲン・イェーガーへと突き刺さるカッター。 アルバド「お前はおとなしくそこで見ていろ」 レイジに狙いを定めるアルバド。 アルバド「レイジ!これで終わりだ!」 爪のように鋭いアングルフの手をレイジに突き刺そうとするアルバド。 レイジ「くっ!(だめだ。回避が間に合わない!)」 バシュン! アルバド「なに…?」 アングルフの爪先が消失する。それはレイジの眼前に現れた黒い球体に触れたためだ。全てを呑み込む黒い球体それを作り出したのは。 シュウ「危ないところでしたね」 レイジ「シュウ!」 アルバド「やはりお前は危険だ。その得体のしれない能力。味方であれば頼もしい限りだが敵となれば非常に厄介な能力だ」 ビキビキビキ! アングルフの消失した指が修復していく。 シュウ「私が用があるのはあなたではありません」 アルバド「お前の用事のためにここにいるわけではない」 シュウ「私は彼に真意を問うためにここに来ました。あなたの相手をしている場合ではないのですよ」 アルバド「自分勝手な理屈を。お前の用など…」 「お前が用があるのは私だろう」 アルバドの声を遮るように現れた人物。それは… シュウ「おや。あなたのほうから出向いていただけるとは」 オウリギン「それはこちらのセリフだ」 オウリギンがトレーラーの中から姿を現す。 オウリギン「アルバド。お前はその2人を始末しろ」 アルバド「ですがこの男の能力は未知数。あなたといえど…」 オウリギン「私に意見するのか?お前は任務をこなしていればいい」 アルバド「…了解」 アルバドはレイジとヴァイスへと攻撃を仕掛ける。その場に向かい合うオウリギンとシュウ。 オウリギン「さて…」 シュウ「私と対面してその余裕。なにか手があるのですか?」 オウリギン「ふふふ…」 不敵に笑うオウリギン。 オウリギン「グリンツ・ゴードンと裏で手を組んでいた来未柊(なび・しゅう)」 シュウ「…」 オウリギンの言葉を冷静に聞くシュウ。 オウリギン「本名を当てられたくらいでは取り乱さないか。未来からの来訪者」 シュウ「…ずいぶんと博識のようですね」 オウリギン「お前の正体など私にとっては些細なことだ。今の私にとって重要なのはお前という存在イレギュラーだ」 シュウ「どういう意味です?」 オウリギン「私の為すEGOの道。それを邪魔するおまえという存在が今の私にとっては一番の害悪だ」 シュウ「ずいぶんな物言いですね。ならばどうするというのですか?」 オウリギン「お前を消し去る」 シュウ「ふふふ。そんなことができるとお思いですか?」 オウリギン「おまえは自身の力を過信している。それは自身と対等またはそれを超えるものに出会ったことがないからだ」 シュウ「それがあなただとでも?」 オウリギン「いいや違う」 シュウ「?」 オウリギン「おまえを倒すのは…」 「私です」 バッ! シュウの眼前に突如現れるスーツの男。 ライアード「ここであなたの命は尽きるのです」 ジャキン! 両手の指に複数のナイフを挟み構えるライアード。 シュウ「誰が来ようと変わりません」 ボン! 宙に舞うライアードの両腕。ライアードの両腕の付け根に黒い球体が出現している。それにより腕が吹き飛んだようだ。 ライアード「これがあなたの力ですか」 シュウ「所詮はこの程度。さぁあなたは用済みです」 ライアードに向け手をかざすシュウ。 ライアード「くくく…」 両腕を吹き飛ばされたライアードはその顔に笑みを浮かべている。 シュウ「両腕を吹き飛ばされて気でも狂いましたか?」 ライアード「いいえ。あなたに後悔させてあげましょう!私を一撃で葬らなかったことを!」 ブン! 宙に舞うライアードの両腕からナイフがシュウに向け放たれる。 シュウ「!」 ライアードにかざしていた手をナイフに向けるシュウ。 バシュン! シュウが手の前に作り出した黒い球体に吸い込まれ消滅するナイフ。 シュウ「姿が消えた…どこに」 シュウの眼前から姿を消すライアード。 ライアード「後ろです」 シュウの背後から聞こえる声。そこにはライアードが失ったはずの両腕をつけその場にたたずんでいた。 シュウ「そうですか」 ゴゴゴゴ!! ライアード「これは…」 ライアードの体が何かに吸い込まれるように身動きをとることができない。ライアードが上空を確認するとそこには黒い球体が出現していた。 シュウ「どこに現れようが関係のないことです。もうあなたは逃げられませんよ」 ライアード「うぉぉ…」 ライアードの体が宙に浮く。 シュウ「おしまいです」 黒い球体に吸い込まれるライアード。 バシュン! 黒い球体はライアードを吸い込み消滅する。 シュウ「これで…」 ライアード「あなたの力の限界を知ることができました」 シュウ「なっ!」 先ほど黒い球に吸い込まれ消滅したはずのライアードがシュウの目の前に姿を表す。 ザシュ! シュウの体に複数のナイフが突き刺さる。 シュウ「ごふっ…」 口から血を吐くシュウ。 ライアード「因子を持っていたとしてもそのACT(アクト)を引き出せなければ意味はありませんよ」 シュウ「因子…ACT…なるほどそういう…ことですか…」 何かに気づくシュウ。 ライアード「さぁ終幕です知りたがる羊。」 右手をシュウにかざすライアード。 バシュン! 直後黒い球体がシュウへと放たれ、シュウは消滅する。 オウリギン「うまくいったようだな」 ライアード「えぇ。これでシュウを始末することはできました」 オウリギン「お前のおかげでEGOに仇名すテロリストは始末できた」 ライアード「それでは私はこれで」 オウリギン「お前の協力には感謝する」 ライアード「利害が一致すればいつでも協力しますよ。必要となればいつでも及びください」 そういうとライアードは風のようにその場から姿を消した。 オウリギン(ライアード…真意の読めないやつだ。奴の目的はディサイブ・ラウズレイと来未柊と戦うことだった。そのためにEGOと協力すると。それを終えた今奴はもうEGOには協力する気はないということか) ~~ レイジ「くっ!」 アルバドの猛攻に苦戦するレイジとヴァイス。 ヴァイス「このままじゃやばいよ!」 そこに現れるオウリギン。 オウリギン「まだ始末し損ねていたか。それとも元部下への愛着が捨てられないか」 アルバド「…関係ありません。こいつらは今はテロリスト。始末するだけです」 レイジ「オウリギン…奴が現れたということは」 ヴァイス「まさかシュウが…」 最悪の事態を想定する2人。 オウリギン「ならば即刻始末してみせろ」 アルバド「はっ!」 レイジ「くっ…作戦は失敗だ…プランDへ」 ヴァイス「…わかったわシューちゃん!」 シュルゲン・イェーガーを構えるヴァイス。 バババ!! 地面へと放たれる無数の弾丸。それによりあたりは砂煙に包まれる。 アルバド「ちっ!逃走か!」 レイジ「ヴァイス!目的地は覚えているな!」 ヴァイス「もちのろん!」 砂煙の中逃走する2人。2人が向かう先そこは… ~モゴラ大陸・クリュセルス港~ 結利「やっとついたね」 ツバメ「えぇ。長い航海だったわ」 港に着く結利とツバメ。 2人は陸路を避け、船でクリュセルスへと向かったのだった。2人はクリュセルスの町に入ると違和感を感じる。 結利「なんだか町の人たちが騒がしいね」 ツバメ「なにかあったのかしら」 町の人に聞き込みする2人。 クリュセルスの女性「なんだか武装したEGOの人たちが町の奥にある研究所へと向かったそうよ」 結利「え!それって…」 ツバメ「まずいわね…まさかEGOはあそこを…」 クリュセルスの奥の研究所。そこは… 結利「リオ研(リオルクラフト研究所の略)が危ない!」 ツバメ「急ぎましょう!」 to be continued